皆さまは「8020・6424(ハチマルニイマル・ロクヨンニイヨン)」という言葉をご存知でしょうか?
「8020運動」とは”80歳になっても20本以上の自分の歯を保つことで、健康で活力のある豊かな人生を
実現しましょう”という運動です。平成元年に厚生省(現・厚生労働省)と日本歯科医師会が提唱し、
自治体、各種団体、企業、そして広く国民に呼びかけてきました。また、「6424」とは茨城県独自の中間目標で ”64歳で24本以上の歯を残しましょう”、”ムシバニシナイ”というキャッチフレーズです。
でもなぜ「8020」という数字を掲げたかというと、智歯(親知らず)を除く28本の歯のうち、少なくとも20本以上機能できる自分の歯が健康な状態で残っていれば、何でもおいしく食物を食べられるからです。
実際「8020」達成者が未達成者と比較して全身の健康度も高く、病気への罹患率も低く、さらに達成者が極めて活力あふれた日常生活を送っている事等の研究報告もあります。
しかし現状では、高齢者の大部分が「8020」未達成者であることは皆さんもご察知の通りですが、だからといって何も悲壮感、諦めることではありません。
いわゆる「8020」の真の目的は、生命の誕生となる妊娠・出産から始まり、乳幼児期、学童期、思春期、成年期、中高年期、老年期と各ライフステージ別に生涯にわたって自分の歯を大切にしようする「健康的な生活習慣」を
身につけることが大事であり、たとえ「8020」を達成できなかったとしても、口腔環境を安定的な状態に保とうとするその「生活プロセス」自体が重要です。
「8020」実現のためには、国民一人ひとりの生きる力をより強めるような生活習慣を構築する我々歯科医療・保健行政関係者だけでなく、なによりも自分の歯で噛むことが生命の根源の力に直結していることを再認識し「8020」を
実現したいという意志をもつ皆さん一人ひとりであることを意味します。
ぜひ、家族単位で「かかりつけ歯科医」をもって定期的に健診・指導を受けられ、「8020・6424」を目指しましょう。
「オーラルフレイル」とは、口に関する“ささいな衰え”が軽視されないように、お口の機能低下や食べる機能の障害、さらには心身の機能低下までつながる“負の連鎖”に警鐘を鳴らした概念です。
すなわち、お口の衰えによる機能の低下・障害の度合いを、なるべく緩やかに努めることが全身的健康にもつながります。
田澤歯科医院 院長 田澤 重伸
院 長 田澤 重伸
茨城県水戸市出身 茨城高等学校卒業
平成5年 東京歯科大学卒業
同大学歯科補綴学教室(歯科補綴学第三講座)にて研修・研究後、歯科補綴学指導医の下で臨床勤務に従事
平成11年9月、田澤歯科医院を開院
●日本補綴歯科学会会員 / 日本口腔インプラント学会会員
●日本老年歯科医学会会員
●(一社)水戸市歯科医師会会員
●(公社)茨城県歯科医師会会員
●(公社)日本歯科医師会会員
●日本顎咬合学会会員
副院長 田澤 和子
東京都清瀬市出身 武蔵野女子学院高等学校卒業
平成6年 東京歯科大学卒業
臨床研修指導医の下で臨床勤務に従事
平成11年9月、田澤歯科医院を開院
●日本小児歯科学会会員